HKT 森保 まどかのピアノ演奏(異邦人)について・・・

2015 年 1 月 4 日(日) テレビの 8 チャンネル 夜 9 時 ” TEPPEN 2015 “を偶然見た。 ” ピアノ TEPPEN ” の途中から 3 人の女性のピアノを聞くことが出来た。その中で、出来るだけ淡々と思いついたことを書く。曲は久保田早紀の ” 異邦人 “。 まず、ピアノのタッチが、女性としてはしっかりしていて力強い。素晴らしい音である。ピアノは、元々、男性の楽器である。ピアノの鍵盤のサイズを決める時に、ヨーロッパ人の男性の手のサイズを元にしていると聞いている。比較的手の小さい、日本女性には、不利な楽器だ。日本のプロの女性ピアニストでも、この音はなかなか出せない。HKT 森保 まどか の後にピアノを弾いた二人の女性のピアノの音が、普通の平均的な日本女性のピアノの音である。肺活量のない女性トランペッターの音に似ている。

HKT 森保 まどか のピアノの音は作っていない。演技していない。音の表情を作っていないのだ。彼女のピアノの音の良いところは、ピュアでストレート、わざとらしさがないことだ。どんな楽器にも言えることだが、大事なことは、ストレートに弾いて(吹いて)、あとは天に任せる。音に表情をつけようと思えば、その嫌らしさが音に出る。わざとらしさが、鼻につくのである。後に弾いた二人のピアノの音は、演技している音に聞こえる。

HKT 森保 まどか のピアノの素晴らしい点は、もっとある。彼女のピアノの一音一音には、” 何か ” が乗っていることである。それもかなり深く乗っているのだ。ジャズピアノで言えば、 ” ミッシェル・ペトルチェアーニ ” 、 ” マッコイ・タイナー ” .。 クラシックピアノで言えば、 ” アルフレッド・コルトー” 、” シュピルマン ” 、 ” 辻井伸行 “ と同じものだ。彼らと同じレベルの深さで、何かが乗っている。それも、最初の一音から最後の一音までのすべての音に乗っている。これと同じ音を出す日本の女性ピアニストが、クラシックに居るのを認識しているが、数名程度と非常に少ない。この番組の審査員である川井郁子のバイオリンの音にもこれと同じものが乗っている。HKT 森保 まどかの後にピアノを弾いた二人の内、最後に弾いた女性のピアノの音に、薄く ” 何か ”  が乗っているが、HKT 森保 まどかのピアノの音とは別のものである。別のものではあるが、根っこは同じだ。

HKT 森保 まどかのピアノの素晴らしい点はもう一つある。それは、ピアノの発音のタイミングの良さである。タイミングの遅れがない。タイミングにうるさい私が聞いても、ほぼ完璧なのだ。私が言う ” 基準のタイミング ” で、タメることなく、最初から最後まで弾ききっている。素晴らしいピアノ演奏である。すぐにでもプロで通用するレベルだ。後に弾いた二人は、明らかに遅れている。

ピアノソロなのに、なぜ、タイミングが前とか、後ろとかわかるのか?という疑問がある。これは、言葉の発音のタイミングも同じである。日本語よりも英語の発音の方が少しタイミングが早い。これもよく考えたらおかしな話である。私にもうまく説明はできない。科学的でないのである。ただ、何度聞いても、英語の発音の方が、日本語の発音よりタイミングが少し早いと感じるのである。不思議である。ピアノソロでもこれと同じことである。タイミングが遅れれば、ゆるく聞こえる。タイミングが前であればきりっと聞こえる。ピアノソロは、複数のラインを弾き分ける。それは、バンド演奏も同じということだ。もちろんオーケストラもバンドである。バンド演奏で、スネアドラムのタイミングの前・後、ベースのタイミングの前・後、ボーカルのタイミングの前・後で、全然違った演奏に聞こえる。そう感じるのである。人間の脳には、クリックなしに、発音のタイミングの前・後を認知する能力があると言わざるを得ない。音に ” 何か “が乗るというのも非常に科学的でないのはわかっている。科学的な説明ができない。科学的に説明はできないが、科学と言うものは、新しい発見があれば、コロッと変わるものであある。科学とは、その時点における仮説(定説)でしかない。時代と共に変わって行くものだ。そして、 ” 感じる ” というのは、脳が感じるということである。しかし現在の科学では脳のことはあまりわかっていない。この科学でわかっていない脳が感じる音楽について、科学的に説明できないのはあたりまえである。音楽は、人間の脳で感じるものである。今のところ、音楽においては、理屈よりも感覚的なものを重要視した方がよいというのが私の考えである。近い将来、科学的に説明できることを願っている。

尚、この ” ピアノ TEPPEN ” で、 ” TEPPEN ” を獲ったのは、HKT 森保 まどかの後に弾いた二人の中の最後に弾いた女性である。非常にマズイ審査だ。

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