BEATとは何なのか?

2 beat  4 beat  8 beat  の違いを明確に説明した言葉は今まで聞いたことはないし、文章もみたことはない。クラシック、ジャズ、ロック、ポップスを問わず、プロの音楽家でも明確に説明できる人は少ないと言える。
私の考える  beat  の話をしよう。
 
2 beat  4 beat  8 beat  の違いを決める要件は二つある。
二つ同時に成立しなければならない。 クラシックも、ジャズも、ロックも同じである。ポップスは少し違うとしておこう
 
要件 1     アクセントで決める。
 
4/4,  1 小節に 8 分音符が 8 個連続の小節が 2 小節あるとする。(譜面上にアクセント記号はついていない)
この譜面を 1 小節、 2 小節共に 5 個目の 8分音符にアクセントをつけて演奏した場合、ヨーロッパ音楽はアフタービートと考えれば、1・2 小節共に 2 beat に感じて演奏したことになる。
同様に 1 小節・ 2小節共に 3 個目と 7 個目の 8 分音符にアクセントをつけて演奏した場合は、 1・2 小節共に4 beat に感じて演奏したことになる。
また同様に 1 小節・ 2小節共に 2 個目、4 個目、 6 個目、 8 個目の 8 分音符にアクセントをつけ演奏した場合は、1・2小節共に 8 beat に感じて演奏したことになる。
そして、これが混合する。
 
横(時間的)に混合する場合: 1 小節、3 個目、 6 個目、8 個目の 8 分音符にアクセント、 2 小節、 3 個目、5 個目の 8分音符にアクセントの場合は、1 小節 1 ~ 2 拍は 4 beat、 3 ~ 4 拍は 8 beat。2 小節 1 ~2 拍は 4 beat、 3 ~ 4 拍は 2 beat と感じて演奏したことになる。アフタービートは 2 拍 4 拍にアクセントとかの単純な話ではない。混ざってくるのだ。このブログ内の項目「アクセント」で一概にアクセントはこうだとは言えないと書いたのはこのことだ。(拍と beat は違うので譜面表記の仕方で beat は変わる)
 
縦 (同時)に混合する場合:
4 beat ジャズにおけるドラム。シンバル、フット ハイハット 共に 2 拍、4 拍アクセント(前出の 8 分音符で考えると 3 個目、 7 個目)で 4 beat。ベースも 2 拍 、4 拍アクセントで 4 beat。しかし上に乗るメロディが 4 分音符の連続の場合、 2 拍・4 拍アクセントで4 beat。 8 分音符の連続の場合(休符も 8 分音符として数える)拍の裏にアクセントが普通で 8 beat となる。8 分音符の連続でも 2拍 ・4 拍の表にアクセントの場合は 4 beat となる。
 
クラシック音楽も、作曲者の出生地、曲風(トルコ風、ハンガリー風など)により例外もあるがジャズと同様に考えるべきである。ヨーロッパ音楽はアフタービートである。
 
ロック。ドラムは 2拍・ 4 拍がスネアでアクセント。つまり 4 beat 。ベースで 8 分音符が連続する場合(休符も 8分音符として数える)拍の裏にアクセントが普通で 8 beat 。リズムギターも 2 拍・ 4 拍アクセントなら 4 beat 。拍の裏にアクセントなら 8 beat 。唄(ギターソロ)も普通は拍の裏にアクセントで 8 beat である。4 beat と 8 beat が混合している。ロックは単純に 8 beat では無い訳だ。
 
ポップス。ドラム、ベース、リズムギターはロックと同じと考えてよい。唄は歌詞が日本語なのでアフタービートではない。ロックとポップスの違いはこの点にある。ポップスの唄は日本人ならば普通に唄えばよい。ギターソロは弾き手がどうゆうつもりで弾いているかだ。自分のギターがロックギターと思っているならば当然アフタービートになる。自分のギターが演歌ギターと思っていれば、日本人なら普通に弾けばよい。日本のポップスは、ヨーロッパ音楽と邦楽との混合なので、ブレンドの仕方で変わってくる。色々あってよいのである。ただし、ドラム、ベース、リズムギターのリズムセクションは、本人達はロックのつもりで演っているはずで、ロックと同じに考えた方がよいだろう。
 
 
要件  2    リズムセクションの中で、均等に演奏される最小の音符を beat とする。
 
4 beat ジャズをこの要件で考えると、普通  8  分音符はハネるので 8 分音符で記譜された音は実際には均等に演奏されない。表・裏で考えると、表拍が裏拍に比べて長めだが、その比率は一定ではない。演奏者によっても比率は違うが、一人の奏者が 一曲の中で比率を変えることもある。つまり、 4 分音符の中は、均等に割れても良いし、不均等に割れても良いという状態で、かつ、 4 分音符同志の長さは均等である。これを 4 beat  という。4 beat の中の 8 分音符は均等でないので裏拍がアクセントでも 8 beat  とは言わない。 8 分音符がハネている状態は、 4 beat の不均等に割れている状態に相当する。
 
それでは、 8 分音符をハネないで常に均等に演奏すれば 8 beat ジャズ(フュージョンではない)になるのかというと、そうなのである。事実、20 年以上前に 8 分音符をハネないで均等に、かつ、コンビネーションは 4 beat ジャズと同じ、アコースティックな、 8 beat ジャズというものが存在した。ECM レーベルのものが多かった。(つづく)
 
 
 
 

コメントは受け付けていません。