アクセント(改2)

自分のイメージどおりにアクセントをつけられるようになるには、自分の無意識についてしまうアクセントを消すことから始めなければならない。まず4分音符、8分音符、1拍3連、16分音符、それぞれの連続を弾いて(吹いて)みて、強弱・音色に変化がないかどうか、チェックする。

日本人の場合、もちろん全部ではないが日本語から来るアクセント・古来からの音楽(民族音楽)のアクセントなどの影響なのか、連続する音の奇数番目にアクセントが来ることは多い。4 / 4において4分音符の連続で言えば、1拍目・3拍目にアクセントが来る。少し昔、宴会場で唄に合わせて手拍子を打つ様な時、1拍目で上下に両手を打って2拍目で手を揉む。3拍目でまた手を打ち、4拍目で手を揉む。つまり、1拍・3拍にアクセントが来るわけだ。古代からずっと日本人の脳にこのアクセントが刷り込まれていると言える。現代の日本人も、楽器を弾くと無意識にこのアクセントがつく人が多い。全員ではない。今は幼少の頃から洋楽またはポップスを耳にして育っている人も多いので、ヨーロッパ人のアクセント(2拍・4拍にアクセント)を持っている人も少なからずいる。

ロックもポップスもドラムのスネアがアクセントだ。ジャズドラムも2拍・4拍にアクセントが来る。では、メロディも偶数番目の音(同じ長さの音符・休符の連続する場合、休符も数える)がアクセントかというと必ずしもそうでもない。

前後の音との音程関係によってアクセントは変化する。また、アクセントによってそのフレーズのドライブ感が変わるのだ。8分音符で考えた場合、フレーズの裏拍にアクセントが来ると、ドライブ感(前進感)が増すのだ。逆に表拍にアクセントが来ると、ドライブ感にブレーキがかかってしまう。コードによるリズムバッキングにおいても、コードを表拍に入れるのと裏拍に入れるのとではドライブ感が大きく違って来る。バッキングをする以上、それを頭に入れておかなければいけない。

クラシックにおいて強拍と弱拍というのがあるが、強拍は必ずしも強く大きく演奏するところではなく、実際に多くの演奏もそうなっている。(ドイツ語とフランス語のアクセントとイントネーションがまるっきり違うのと同じように、ドイツ音楽とフランス音楽のアクセントとイントネーションは違っている。これはドイツ音楽を究めていけばフランス音楽は弾けなくなるということを意味している。厳密に言えば一人の演奏家にとってベートーヴェンとショパンは両立しない) 弱拍も弱く小さく演奏するところではない。元々、クラシックにおいての強拍は、周期性のあるリズムの最初の音という意味である。小節の最初の音を指すのだ。ある本によるとこの小節線の発明は、以外に遅く 17 世紀中頃とされている。そして舞曲が小節線を生み出したとしている。この小節線は、周期性のある舞曲を記譜するには最適なものである。演奏家にとって、このリズムの最初の音( 1 拍目)を把握することは非常に大事なことであり、その音は、音楽全体に大きな影響を与えることになる。強く演奏するのではなく、重要な拍として認識されることが必要と書かれている。強拍については、日本語訳に問題があり、「音楽に大きく影響を与える重要な拍」と訳すべきだ。弱拍も考え方は同様だ。クラシックもヨーロッパの多数の民族音楽の混合でありアクセントについては大枠では決まっていない。

現代におけるあらゆる音楽が多数の民族音楽の混合によって今に存在する。日本の歌謡曲・演歌も現在は8ビートのリズムが多く、スネアのアクセント(強音)も2拍・4拍で明らかにヨーロッパ音楽と混合している。この歌謡曲・演歌もアクセント(強音)は一概にこれだとは言えない。accent 2014/11/08