独習する JAZZ STUDY (バークリー理論) 1

単純ミスの訂正と補填説明

JAZZ STUDY (渡辺 貞夫)の初版は、1970年12月となっている。今から 45 年も前のバークリー理論であるが、未だに色褪せてはいない。1971 年以降日本の ロック・JAZZ・ハーモニー理論書のベースになっている、非常に重要な理論書である。
しかし、この JAZZ STUDY の独習には無理がある。なぜなら手元にある 2014年3 月版でも未だに数10箇所の単純ミスがある。元々英語の理論を日本語に訳したものなので、わかりにくい表現の所も多い。ここでは、JAZZ STUDY 独習者の為に、ミスの訂正と、わかりにくい所の補填説明をする。

10P 下から5行目の説明。

  • Key C において、ドミナントコードである G7 は、C, Cm, 及び、C7, Cm7 などに解決(進行)することができる。

 

13P Ex9 

  • 2段目の Available note Scale  は、1 小節 2 小節を一つのスケールで演奏したとすると、Cm が、CmM7 であれば、C メロディックマイナースケール。Cm6 であれば、C  メロディックマイナースケール 又は、C  ドリアンスケール。Cm7 であれば、C  ドリアンスケール。 Cm7,Cm6  は、コンビネーションディミニッシュドスケール(以後コンデミ)も可。 Ex10   1 小節, 2 小節を、一つのスケールで演奏することはできない。 1 小節目 Dm7(b5) は、D   ロクリアンスケール、D ロクリアン#2スケール、D  ロクリアンb7スケール、D  コンデミ、D アルタードスケールも可。 G7(b9) は、G  アルタードスケール、G  コンデミ、C  ハーモニックマイナースケール、G  フィリジアンb4スケール、G  ホールトーンスケール。Cm6 は、C  ドリアンスケール、C  メロディックマイナースケール(フレーズの上行下行にかかわらず、メロディックマイナーの上行スケールを使用する)。 Ex9 ,Ex10, 共に Cm  ブルースフレーズは、どこでも使用可。クロマチックスケールも可。ペンタトニックスケールについて  ・・・ C  ドリアンスケールでは、Eb, Bb, F  の三種類のペンタトニックスケールが可。 C  メロディックマイナー上行スケールでは、F  ペンタトニックスケール。D  ロクリアンスケール(C エオリアンスケール)では、Ab, Eb, Bb の3 種類のペンタトニックスケール。D  アルタードスケールは、Ab ペンタトニックスケール。G  アルタードスケールでは、Db  ペンタトニックスケールが可。アルタードペンタトニックで考えると、もっと多数のペンタトニックスケールが出現する。

 

14P 下から 5 行目

  •  (ハ) SUBSTITUTE  CHORD     基本的に 4 声のうち、 3 声が共通音ならば代理できると考える。また、トライトーンが共通音の場合は、トライトーンの 2 声のみでも代理できると考える。

 

15P    7 行目 

  • ⑤ Fm6 と考え Fm6 の Ab と D のトライトーンが、Bb7 のトライトーンと共通。9 行目 基本的な SUBSTITUTE CHORD の例 ― ドミナントモーションの矢印の記号はあった方が良い。 2 小節目の G7 と 3 小節目の C の間にドミナントモーションの矢印。 3 小節の C7 と 4 小節の F の間に。6 小節の G7 と 7 小節の C 。 7 小節の A7 と 8 小節の Dm7。 8 小節の Db7 と 9 小節の C の間に。

 

16P  

  • ディミニッシュ 7th コードは、2 組のトライトーンでできている。例えば、②の C# dim7 は、C# ,G と E, Bb の 2 組のトライトーンを持っている。C#, G のトライトーンから A7, Eb7 のドミナントコード、E , Bb のトライトーンから、 C7, F#7, のドミナントコードが表れる。トライトーンが共通ならば代理関係にあるので、 C# dim7 は、A7, Eb7, C7, F#7 の代理コードとなる。この中で、一番都合の良い A7 が、ここでの代理コードとされる。③ も同様に、 Eb dim7 は、B7,F7, D7, Ab7 の代理となる。その中で都合の良い D7 が、ここでの代理コードとされる。