リズムにおけるタイミングの重要性(1)

リズムにおけるタイミングの重要性(1)

 

良いリズムとは強弱と音符の長さをしっかりコントロールすればOKというものではない。MIDシーケンスを使った打ち込みのリズムでも、打ち込んだデータを前に出したり、後ろにタメたりは今はあたりまえである。生音のレコーディングにおいても、生音の一個一個の音をデジタルデータ化し、バラバラにして打ち込みと同じように組み立て直すということが出来る。音のタイミングを前に出したり、タメたり自由に出来る。元々タイミングの良いデータはタイミングを動かさないが、レコーディングエンジニアやプロデューサーは、すべての音のタイミングをどうするか考えるのは今はあたりまえだ。音のタイミングでリズムが全然違って聞えるからである。  プロでもタイミングの悪い奏者がかなりいる。15年前のN響と今のN響の一番の違いは音のタイミングだ。指揮者にもよるが今のN響は15年前に比べるとかなりタイミングを前に演奏している。コンサートマスターも気づいていると思うが、弦楽器はもう少し前がベターで、パーカッションも少し甘いと思う。もうひとつ、15年前と違っているのは、音に何かを乗せられる奏者がふえた事だ。ピッチは15年前から良好だが特に今の弦楽器はすごい。コンサートマスターによる所が大きいと思う。しかし、指揮者は選ばなくてはまずいだろう。指揮棒が遅れていてはどうにもならない。指揮棒がしっかり振れる指揮者が少ないのが問題だと思う。たとえば、四分音符=132だったら132±2位のテンポキープ力で5分位、遅れないで振れないとルバートもアッチェルも無い。テンポキープが出来てのルバート、アッチェルだからだ。N響のメンバーが選んでいるのか、マネージャーが選んでいるのかわからないが、指揮者の人選が悪い。佐渡豊氏に指揮してほしい。

2010年の東京JAZZでラリーカールトンと共演した日本人のポップスギタリストがいる。ラリーカルトンとの共演のCDはグラミー賞を受賞したが、そのCDは聴いていない。東京JAZZでの演奏だが、ラリーカールトンとのハーモニックユニゾンの所で明らかにずれている。遅れているわけだ。ソロもラリーカールトンに比べると暗い。ポップスでソロを弾いていても遅れている。遅れると暗くなる。

日本を代表するほどの高名なジャズドラーマーだが、自分の教則ビデオの中で「俺の事、遅れてるって言ってる奴がいるがほっといてくれ!」と言っている。ドラムソロをやっても遅れているので全然インパクトがない。天才ジャズドラマーと言われているスティーブ・ガット。ミシェル・ペトロティアーニ(P)と一緒に演奏しているCDがあるが、キメでずれている。特にキックとH.Hのオープン、シンバルクラッシュが遅れている。天才と言われている方なので私程度がいろいろ言ってはいけないのだが・・・。

日本のプロのポップスバンドで使えるギターはほとんど居ない。普通に使えるのはボーカルだけだ。例外としてははラルクのベース、XJAPANのドラム、CHAR,  現在の布袋氏とか、少ない。もちろん下手な人でもお金をもらって生活しているので立派なプロである。スタジオミュージシャンにも変な人がいるが、使える奏者が多いと思う。使えるのはボーカルだけと書いたが、ピッチ補正をしないと聞けないボーカリストも多いのが現状だろう。昔の歌手の方が(パンチインはしたと思うが)、ピッチ補正はなかったので、ピッチが良かった人が多かった様に思う。

ここでの評価はSoundClinicにおけるものである。当然違った評価があるだろう。いろいろな意見がある社会が健全だと思っている。2014/05

ボサノバ・・・ダイアン・クラール、アストラッド・ジルベルト、サリナ・ジョーンズ それぞれのクワイエット・ナイツ(1)にも関連記事が載っている。

リズムにおけるタイミングの重要性2

音を点に置き変える

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英語と日本語のタイミングの違い(改)

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