初期のサンタナ(1969年)と ギターヘブン(2010年)のサンタナ    どこが違うのか・違わないのか?(1)

ここに一枚のCD “ベストオブ サンタナ(1998)がある。このCDの1から5曲が、サンタナの初期の作品なので、どんな演奏をしているのか聞いてみることにする。
1曲目JINGO・・・タアンタタンタンを3回繰り返しタタンタタンタン(カタカナ1個が16分音符の長さ)のコンガのパターンで始まる。このパターンは古典的なラテンのリズムには無いパターンで、新しいリズムを創りだそうとする意欲的な姿勢が伺える。パーカッション全体のタイミングは若干後ろにタメている。緊張感が少し和らいで聞こえるのはこの為だ。ベースはパーカッションよりも後ろに音を置いている。またベースと同じ動きをしている低音のパーカッションもやや後ろだ。サンタナのテーマが始まるがタメて弾いていて、コンガなどのパーカッションよりも後ろ、ベースより前に音を置いている。特筆すべきは、ギターの音の美しさだ。音に何かが乗っている状態を常にキープしている。ギタリストでいうと、スティービー・レイボーン、ハロウィンのギター、リー・リトナーと同じ音と言える。日本人ではcharが近い。オルガンのリズムはかなり後ろだ。サンタナのギターのリズムカッティングは、パーカッションより後ろオルガンより前にある。整理すると前から順にパーカッション、少し遅れてギターのメロ、その後ろにギターのリズム、その後ろにオルガンのリズム、その後ろに低音のパーカッション、そしてベースの順だ。ボーカルはギターのメロとほぼ同じタイミングだ。ギターのアドリブソロもタメている。(つづく)

音に何かを乗せる・・・美しい音とは

音の先端(アタック)を合わせれば、2つの音が同時に聞こえるかという問題